「ヒネモス」(ヒネモス種・ひねもす属・ヒネモス科)

正月明けから読み始めた『日本大歳時記・新年』を 立春を過ぎてから ようやく読み終え
『日本大歳時記・春』をひも解き始めた
『春』の巻は ページを繰るごと 春らしさを伝える 季語の数々に こころが 浮き立ってくる
関西暮らしの頃にも 多少の影響はあったものの 九州・福岡とは レベルの違うのが 黄砂
俳句の世界では「黄沙」と表記されているようだ
また 世にも奇妙な漢字を 好んで用いるヘンなところがある

雨かんむりに 貍(たぬき) と書いて 「霾」の表記で 「つちふる」と読ませる
意味は 読みのとおり 春疾風に乗って空の青を曇らせる 黄沙の到来
黄沙だけなら まだサッと拭き取ればイイのだが
これに春雨となると 洗車は必須となる 嗚呼!
明日夕刻からは 少雨予報
ブロンプトン・ぽた吉を取り出し チェーンワックスを施し タイヤ圧も110psiにして 久しぶりの ポタに出かけた
『桜切る馬鹿 梅切らぬ馬鹿』 という 些かキツめのコトバがあるが
脳裏に浮かび上がる 古梅は 苔むした風情の幹と 太めの枝が断ち切られ アクロバティックな姿態に 梅の花が 点々と浮かび上がる 光琳・紅白梅図屏風の イメージではなかろうか
今日 出くわした 古白梅は 真正面から そのイメージを打ち消すような ダイナミックは姿だった

代々 手入れを行っておられたものなのだろうが いつの頃からか 手つかず放置となったのだろう
古木に満開 梅花の風情 というより 咲き誇る桜 を連想させるものだった

汐入川堤防の岡垣町自転車道からは いよいよ鮮やかさを増した緑の麦畑が どこまでも広がっていた
波津海岸休憩スポットから 浜を眺めると

夏場 サーフボードを使ったブランコの 純白の枠組みだけが 幾つも並んでいた
波津漁港方面を眺めると さほどの違いはないものの どことなく 春の海の風情に 転じていた

岬を巡り 外灘を眺めると つい先ごろまでの 些か黒みがかった海色から 明るさをみせる色合いに変わってきている


しばらく進むと 真っ黒の丸石が敷き詰められた浜に 寄せる波・退く波に 翻弄された石群が 打楽器連弾音もどきに 硬質音を響きわたらせるところがある
自転車移動ならではの たのしみだ
久しぶりのポタ 脚筋の衰えを思い知らされた

いつもの休憩スポットで 長目の ひと休み
さて これから さつき松原の 松並木道を抜け 目指すは・・・!!!

卵かけごはん ポッポちゃん

ここまでで 大体 片道15km
いつもなら ここを拠点にさらに タイヤを転がすのだが シンドイ!
さつき松原の林道をポタしながら 樹間に浮かぶ 大島・地島の島影を観ているうち
もう60数年も昔 読んだ 当時女学生に人気だった 石坂洋次郎の小説の一節を 思い出した
記憶が定かではないが 姉から借りた小説だった
授業で 蕪村の句『春の海ひねもすのたりのたりかな』について その句意が尋ねられた
当てられた生徒が 「春の海に ヒネモスが のたりのたりと 泳いでいる様を詠んだものです」と 答えるところがあった
読みながら笑っていたものだったが
ひょっとしたら ホンマに 「ヒネモス」(ヒネモス種・ひねもす属・ヒネモス科)の海獣が 生存しているのかも・・・ と 波間をみつめていた
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